髪の語源は、「上の毛」の下略で「かみ」なったと考えられる。
その他、「身(み)」に生えた「毛(け)」に、上部を表す原語「頭(か)」が付いた「頭身毛(かみけ)」の略など様々な説があるが、いずれの説も「か」もしくは「かみ」が「上部」を表す語に由来するとしている。
「脇毛」や「胸毛」のように場所によって毛を区別する場合、髪は「頭の毛」か「髪の毛」と表現がされる。
「頭」と同じように、「髪」が身体の部分とされることも、「上部」との関係が考えられる。
「髪の毛」の表現には、他と区別するために軸となっている語が、「髪」と「毛」の二通りある。
ひとつは、「腕」や「脇」などの他の毛と区別するために、「髪」で明確にした「髪の毛」。
もうひとつは、「かみ」の音には「上」「神」「紙」などもあり、それらの「かみ」と区別するために、「毛」で明確にした「髪の毛」である。