コンサートやスポーツ大会、美術展、学会などのイベントには、ポスターや告知文に「主催」「協賛」「協力」「後援」といった言葉がよく見られます。これらの言葉には明確な定義がなく、状況によって使い分けられています。
まず、「主催」はイベントの企画・運営を中心となって行う人物や団体・機関を指し、複数の主催者がいる場合は「共催」や「共同主催」と呼ばれます。主催者には責任が伴い、イベントの中心としての役割を果たします。
一方で、「協賛」はイベントの趣旨に賛同し、スポンサーや協力者として資金的・物的・サービスの提供を行います。特に多額の支援を行う者は「特別協賛」と呼ばれ、企業名や商品名がイベントに冠されることもあります。
「協力」は目的に向けて力を合わせることを意味し、協賛と同様に資金の提供がある一方で、物品や場所の提供など特定の役割を果たします。「特別協力」は、協力のなかでも特に大きな役割を果たす者を指します。
最後に、「後援」はイベントを円滑に進行させるための支援を提供する個人や団体で、金銭的な援助よりも名義貸しや広報活動などが中心です。公共機関や新聞社などが後援することが一般的で、「特別後援」は最も重要な支援者を指します。これらの協力関係は、イベントの成功に向けたサポート体制を構築する上で欠かせません。