イノシシは、「猪(い)の獣(しし)」という意味から。
「い」は鳴き声を表した擬声語で、「ウィ」と発音し、古くは単に「ヰ(ゐ)」と呼ばれた。
現在でも、干支を表す際には「い(亥)」と言う。
「しし」は元々「肉」という意味であったが、転じて「食用にする獣」となり、さらに「獣一般」を指すようになった語なので、「ウィ」と鳴く食用動物で「ウィのしし」がイノシシの語源である。
漢字の「猪」は、中国語では一般的に「ブタ」を表し、イノシシは「野猪」と表記される。
幼いイノシシにはシマウリに似た縦斑があるため、子供のイノシシは「瓜坊(ウリボー)」と呼ばれる。