中止になったオリンピックの回数
過去に近代オリンピックで中止になった回数は、夏季オリンピック3回、冬季オリンピック2回の計5回中止になっています。
中止になった理由は、いずれも戦争によるものです。
開催予定だった大会と中止の理由
まず、1916年のベルリンオリンピック(夏季)が、第一次世界大戦のために中止。
1940年の東京オリンピック(夏季)と札幌オリンピック(冬季)が、日中戦争によって中止。
1944年のロンドンオリンピック(夏季)とコルチナ・ダンペッツオオリンピック(冬季)が、第二次世界大戦のために中止になっています。
夏季の中止は回数をカウントし、冬季の中止は回をカウントしない
1940年の東京オリンピックは中止になっていますが、第12回としてカウントされ、第13回は、4年後の1944年に開催されたロンドンオリンピックです。
同じく1940年に中止となった札幌オリンピックは第5回ですが、回数としてカウントされず、4年後のコルチナ・ダンペッツオオリンピックも中止になっているため、第5回冬季オリンピックは1948年のサンモリッツで、第6回は1952年のオスロオリンピックとなっています。
同じ「幻と消えたオリンピック」でも、本当の意味で「幻と消えたオリンピック」といえるのは、冬季オリンピックなのです。
夏季と冬季で回数の数え方が違う理由
オリンピアードという4年の「暦」は連続しているものです。
夏季オリンピックは、オリンピアードの暦に合わせて行われる競技大会なので、中止になっても、オリンピアードの回数としてカウントします。
冬季オリンピックは、オリンピアードではなく、競技大会の開催された回数順に数えているため、中止になれば回数にカウントされないのです。