穴があったら入りたいの語源・由来

斉が攻撃をしてくることを知った魯の地方の領主・季孫は、町長である宓子に、敵の食料にならないよう町中の麦を全員で刈るように命じた。しかし宓子はそうしなかったため、麦は敵の食料にされてしまった。
その事を問いただされて「今まで作業をサボっていたような者にまで麦を刈り取らせたら、また敵が攻めてくればいいと思うようになる。
麦はまた来年蒔けばいいが、曲げてしまった気持ちはなかなか直せない」と言い、それを聞いた季孫が「穴があったら入りたい程に恥ずかしい」と言ったという故事から。
『賈誼新書』に「季孫これを聞きて慙ぢて曰く、穴をして入るべからしめよ、吾豈宓子を見るに忍びんや、と(季孫は自分のあさはかさを恥じて、身の置きどころがないと思い、穴があったら入りたい。宓子に会わせる顔がないほど恥ずかしい」と言ったという。)」とある。

出典:穴があったら入りたい – 故事ことわざ辞典

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