やけくその語源・由来

やけくその「くそ」は、「やけ(自棄)」を強めていう語で、「下手くそ」や「くそ真面目」の「くそ(糞)」と同じである。
「やけ」は「焼け」と同源で、心が焼けるようになるところからとする説と、「いやけ(厭気・嫌気)」の上略という説があるが、どうにでもなれという意味の「やけ」の使用は、「いやけ」よりも古いことから、「焼け」と同源の説が有力。
やけの漢字は、「自棄(じき)」からの当て字である。

やけくその「くそ」は強調を示す助詞の「こそ」が転じた語で、「厭気こそ」から転じたとする説もある。
しかし、「くそ(糞)」が強調として使われている例は多くあるのに対し、「こそ」が強調で使われるのは「今度こそ」「こちらこそ」といった言葉で、「厭気こそ」のような例はない。
また、「やけ」の語源は「いやけ」よりも「焼け」の方が有力なため、この説は考え難い。

出典:やけくそ – 語源由来辞典

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