殷鑑遠からずの語源・由来

殷鑑遠からずの「殷」は古代中国の王朝、「鑑」は手本とするもののこと。
『詩経』「大雅・ 蕩」の詩句「殷鑑不遠、在夏后之世(殷鑑遠からず、夏后の世にあり)」に由来し、「殷王朝が手本とすべき戒めは、遠くに求めなくても夏の時代にあった」という意味。
殷の前代の夏(か)は悪政によって滅亡したが、それを戒めとせず悪政をしいた殷の紂王に対する、西伯昌の諫言である。
この詩から、戒めとすべき例は手近なところにあることを「殷鑑遠からず」と言うようになった。

出典:殷鑑遠からず – 語源由来辞典

「殷」は中国古代の王朝。
「鑑」は「鏡」のことで、手本という意味。
殷の紂王が滅びたのは、殷の前代の夏の桀王の悪政を戒めとしなかったからだという故事に由来する。

出典:殷鑑遠からず – 故事ことわざ辞典

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