忖度の語源・由来

忖度は、中国では『詩経』、日本では平安時代の『菅家後集』にもある古い言葉である。
現代では「そんたく」と漢音読みで統一されているが、古くは「じゅんど」「しゅんと」と呉音読みもされていた。

「忖」も「度」も「はかる」を意味し、忖度には「相手の気持ちを考える」という意味しかなかった。
1990年代後半から、報道では「上位者の意向を推し量る」という否定的なニュアンスを含んだ言葉として、「忖度」が用いられ始めた。
2017年の森友学園問題の報道で、「権力者が言葉にしていない私利的意向を推し量って自主的に従う」といったニュアンスを含む言葉として「忖度」が使われたことにより、「相手の心情を推し量って行動する」という、気持ちを察した後の「行動」も意味する言葉として使われるようになった。

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