ぼられるは、ぼるの受け身の形。
ぼるの語源には、「むさぼる」の上略と、「暴利」の動詞化説がある。
「料理」から「料る」、「羽織」から「羽織る」など、同じように名詞を動詞化した例はあり、「暴利」から「ぼる」への変化は不自然ではない。
また、「暴利」は明治26年(1893年)、「ぼる」は大正7年(1918年)の使用例が古く、大正7年は米騒動が起きて、政府が「暴利取締令」を出した年でもあり、時代的にもピッタリ合う。
ただし、「ぼうり」の動詞化であれば「ぼうる」となるはずだが、省略された「ぼる」の形で現れる点は疑問が残り、「むさぼる」の上略説を否定するほど有力ではない。