恐竜の語源・由来

恐竜は、英語で「恐竜類」を意味する「dinosauria」の訳語である。
「dinosauria」は、イギリスのリチャード・オーウェンによって作られた言葉で、ギリシャ語の「deinos(恐ろしいほどに大きい)」と、「sauros(トカゲ)」の合成語「deinos sauros」に由来する。
これを古生物学者の横山又次郎が『化石学教科書』(1895年)の中で、「deinos」を「恐ろしい」、大型爬虫類からの連想で「sauros」を「龍」と訳し、「恐龍」という訳語になった。
これ以外に、トカゲの漢字「蜥蜴」から「恐蜥」や「恐蜴」などの訳もあったが、「恐龍」で定着し、のちに「恐竜」の表記となった。

英語で「恐竜」は「dinosaur」、「恐竜類」が「dinosauria」で、共に「deinos sauros」に由来する言葉のため混同されることもあるが、厳密にいった場合、恐竜の語源は「dinosaur」の訳語ではない。
『附音挿図和訳英字彙』(1888年)では、「dinosaur」が「巨大ノ死虫」と訳されており、「恐龍(恐竜)」の語が見られるのは「dinosauria」の訳からである。

出典:恐竜 – 語源由来辞典

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