丁字路(T字路)の語源・由来

丁字路は、その名の通り、漢字の「丁」の字の形をした道路なのでいう。
古くから丁字形をしたものは、略して「丁字」と呼ばれており、1508年の『六物図抄』にも「丁字」が使われている。
明治時代までは「丁字路」が一般的な呼称であったが、漢字の「丁」と英語アルファベットの「T」は形も似ており、「てい」と「ティー」で音も似ていることから、アルファベットが普及するにつれ、「T字路(ティーじろ)」と呼ばれるようになっていった。

「T字路」が一般的に使われるようになった現在では、「ティー」をうまく発音できない人が「ていじろ」と言っていると誤解されるようにもなった。
しかし、道路交通法でも「丁字路」が使われているように、本来は「ていじろ」と呼ぶのが正しい。

同じような変化をした言葉には、術後や出産前後に使用するふんどしに似た包帯の「T字帯」があり、これも正式には「丁字帯」である。

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