プラトニックは、英語「Platonic」からの外来語。
「Platonic」は、古代ギリシャの哲学者プラトンの名に由来し、「プラトン的な」という意味である。
プラトンは『饗宴』の中で、肉体に惹かれる愛よりも精神に惹かれる愛の方が優れていることや、美のイデアの愛を説いた。
肉欲を離れた禁欲的な恋愛の意味で「プラトニックラブ」が使われ始めたのはルネサンス期、ラテン語で「amor platonicus(アモル・プラトニクス)」と訳されてからである。
日本に「プラトニックラブ」の語が入ったのは明治時代で、明治27年(1894年)、北村透谷の『エマルソン』に「プラトニック・ラブの原則より演繹して」とあるのが古い。