鏡(鑑)の語源・由来

鏡の語源には、目に映る姿を見るものの意味で「かげみ(影見)」が転じた説。
輝いていて見るものの意味で「かがみ(耀見)」。
古くは祭具として用いられていたことから、「神」に通じるなど諸説ある。
酒(さけ)が「酒樽」など「さか」、雨(あめ)が「雨傘」など「あま」、金(かね)が「金網」など「かな」と、複合語で母音交替するように、鏡も「かげみ(影見)」が転じて「かがみ」になったとして、有力な説といわれる。
しかし、酒や雨は他にも多くの語で母音交替しているが、「影」が「かが」と変化した例はなく、正確なことは分かっていない。
人の手本などを意味する「かがみ」は、人を写し出す鏡からの派生で、漢字は「鑑(鑒)」を用いる。
ただし、「人こそ人の鏡」はたとえとして使っているため、この場合は「鑑」ではなく「鏡」と書く。

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