黒一点の語源・由来

黒一点は、紅一点の対義語として作られた言葉で、黒は男性をイメージした色からである。
また、発音した際、紅一点と異なるのは二音節目のみで、それも「う」と「く」で母音が同じであるため、受け入れやすい言葉となっている。
その他、紅一点の対義語として作られた言葉には、「白一点」「蒼一点」「緑一点」などもある。
しかし、これらは文字や語源から考えらた言葉で、黒一点のように発音から入った言葉ではないため受け入れられにくい。
白一点は、紅白歌合戦など、紅の対に白が使われることからである。
しかし、白は直感的に男性をイメージしにくい色で、黒一点のように瞬間的に通じる言葉ではなく、紅一点の対義語として使っている前提が必要となるため、あまり使われない。
蒼一点は、男性の色を青、女性の色を赤とイメージし、赤が「紅」なので、青を「蒼」としたものである。
しかし、「紅」と「赤」、「蒼」と「青」の関係が複雑になっている上、「蒼」は「紅」ほど使われる色ではないため、ほぼ使われていない。
緑一点は、紅一点の語源である「万緑叢中紅一点」を知らないと理解できない上、知っていても突然言われたら何のことか通じない。
賢いふりをした馬鹿が考えるような言葉で、まず使われることはない。

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