敬遠の語源・由来

敬遠の本来の意味は、敬いつつも近寄らないことだが、「遠ざける」の意味合いが強くなり、うわべでは敬っているように見せつつ、実際は関わりを持たないようにする意味で用いられるようになった。
さらに「敬い」の意味が薄れ、嫌って避けることを表すようになり、野球で投手が故意に四球を与えることも「敬遠」と言うようになった。
敬いつつも近寄らない意味で「敬遠」が用いられた例には、儒家の経典『礼記(表記)』の「尊命事鬼、敬神而遠之(命を尊び鬼につかへ、神を尊ひて之を遠ざく)」や、『論語(雍也篇)』の「務民之義、敬鬼神而遠之。可謂知矣(民の義を務め、鬼神を敬してこれを遠ざく、知と謂うべし)」がある。

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