どんでん返しは、近世、歌舞伎の舞台で大道具を90度後ろへ倒し、底面を立てて次の場面に転換すること。また、その装置を「どんでん返し」といったことに由来する。
歌舞伎の「どんでん返し」の語源は、中が自在に回転する仕掛けの「強盗提灯(がんどうちょうちん)」。
この「強盗提灯」に似ていることから、「どんでん返し」を元々は「強盗返し(がんどうがえし)」と呼び、転じて「どんでん返し」となった。
「がんどう返し」が「どんでん返し」に転じたのは、「どんでんどんでん」という鳴り物の音からか、大道具を倒す時の音からといわれる。