ムササビの語源・由来

ムササビは胴体が小さいことから、「ミササビ(身細)」の意味とする説がある。
これは飛膜を広げた時と比較したものだが、鳥でもないのに飛ぶ動物を見て、体の小ささを名前とするか疑問である。
古くは「ムザサビ」とも言ったことや、妖怪の一種として恐れられていたことを考慮すると、「ムザ(ムサ)」はムジナの「ムジ」であろう。
t音はs音に変化しやすいことから、「サビ」は「トビ(飛び)」→「タビ」→「サビ」と変化したものと思われる。
異名の「バンドリ」は、夜行性で飛ぶことから「晩鳥」の意味。
「ノブスマ」の「ブスマ(フスマ)」は、現在でいう掛け布団の役割をしていた「衾(ふすま)」のことで、野にいて飛膜を広げた姿が衾のようであることからの名である。

出典:ムササビ – 語源由来辞典

TOP
テキストのコピーはできません。