峠の語源・由来

古く、峠は「たむけ」と呼ばれており、『万葉集』に「多武気」の例が見られる。
室町時代以降、「たむけ」が「たうげ」に転じ、さらに「とうげ」に変化した。
「たむけ」とは「手向け」のことで、神仏に物を供える意味の言葉である。
これは、峠に道の神がいると信じられており、通行者が旅路の安全を祈って手向けをしたことからと考えられている。
漢字の「峠」は日本で作られた国字で、「山」「上」「下」からなる会意文字である。

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