ドンの語源・由来

ドンは、スペインやイタリアなどで、男性の名前の前につける敬称「Don」のこと。
「ドン・キホーテ」のように、元々は貴族の出身を示すために名前の前につける敬称であったことから、「権力者」の意味を持つようになった。
「首領」や「親分」の意味で「ドン」が日本で使われるようになったのは、1980年代のことで、それ以前からあった「ボス」よりも絶大な権力を振るう者を指す言葉として定着した。
「ドン」がスケールの大きさを感じさせたのは、「どんと構える」「どんと来い」など力強いさまを表す「どんと」の語や、「ドン」の響きに重厚な印象があることも影響したと考えられる。
なお、日本では「お梅どん」というように、名前の後にを付ける「どん」もあるが、この「どん」は「殿」が変化した軽い敬愛の気持ちを表す接尾語で、「首領」を意味する「ドン」とは関係ない。

出典:ドン – 語源由来辞典

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