あだ名の語源・由来

あだ名の「あだ」は、「他のものである」「異なっている」という意味の形容詞「あだし」の「あだ」で、外から(他人が)付けた別の呼び名とする説が通説となっている。
しかし、「あだし」が「他の」といった意味で用いられていた時代は「あたし」と清音で、濁音化されてからは「不誠実」や「浮気っぽい」などの意味で用いられているため、あだ名との繋がりが見えない。
その他、あだ名の語源には、中国で男子が元服の際につけて通用させた別名の「あざな(字)」が、「男女関係のうわさ」や「浮名」を意味する「あだな(徒名・仇名)」と音が似ていることから、混同されて別名を「あだ名」と言うようになったとする説もある。
中国の「あざな(字)」は、日本でも「別名」の意味で用いられていたことから、十分に考えられる説である。

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