ゲソの語源・由来

ゲソは漢字で「下足」と表記するように、「げそく」の略である。
「げそく」と同様に、「げそ」は靴・下駄・草履など履物を指し、寄席や飲食店では客の脱いだ履物を指したが、転じて「足」の意味になった。

「ゲソ」はイカの足のみを言い、タコの足を「ゲソ」と呼ばない理由は、料理にする際、タコの足は細かくして提供されるが、イカの足は揃った状態でも料理されるため、足がハッキリ分かるイカの足のみ「ゲソ」と呼ぶようになったと考えられる。

演芸場や寄席の下足番が、下足札の紐を10本まとめていたため、足が10本あるイカの足のことを指すようになった。
そのため、タコの足を「ゲソ」とは言わないという説もある。
ただし、「イカの足」を「ゲソ」と呼ぶのはすし屋の隠語からなので、この説は定かではない。

「足」の意味で「げそ」が使われた言葉には、「逃亡する」の意味の「げそを切る」、「足がつく」の意味の「げそがつく」など、盗人や香具師の隠語から広まった言葉も多い。

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