ナズナの歴史的仮名遣いは「ナヅナ」で、その語源には、撫でいつくしむ草の意味で「撫で菜(なでな)」とする説。
ナズナは夏に枯れるところから、「夏無(なつな)」とする説。
苗が地について縮まっているところから、「滞む(なずむ)菜」の意味とする説。
「野面菜(のつらな)」が変化し、「ナヅナ」になったとする説がある。
ナズナ(ナヅナ)の後方の「ナ」は「菜」と考えるのが自然で、枯れる時期が名前になることはまず無いため、「夏無」の説は考え難い。
断定は難しいが、ナズナは古くから薬用として食べられ、音変化も自然なことから「撫で菜」の説が有力であろう。