ナンパの語源・由来

ナンパは明治時代には既に使われていた言葉で、漢字では「軟派」と書き、「硬派」の対義語である。
軟派は、本来、強硬な意見や主義をもたない一派を指す語であるが、そこから軟弱と思われる態度や、そのような態度をする者ついても「軟派」が用いられるようになり、新聞では社会面や文化面を担当する記者を「軟派」、政治面や経済面を担当する記者を「硬派」などと呼ぶようになった。
また、女性との交際や、おしゃれに気を使ったりする若者は「軟派」と呼ばれ、腕力や男らしさを強調する者は「硬派」と呼ばれるようになった。
この変化からしばらくは、女性に声をかけて誘うことも「軟派な態度をすること」のひとつであった。

1980年頃から「ナンパする」といった表現が用いられるようになったことで、カタカナ表記の「ナンパ」は単独の意味を持つようになっていった。
このような流れから、特に男性が女性に声をかけることを「ナンパ」と言い、女性が男性に声をかける場合は「逆ナン(逆ナンパの略)」と言われるようになった。

TOP
テキストのコピーはできません。