ぬたは「沼田」の意味で、ぬるぬるした感じが沼田に似ていることからついた名である。
どろりとした味噌が沼田を連想させることから、味噌に限定していわれることが多いが、古くはぬるぬるした和え物全てを「ぬた」と呼んでおり、味噌だから沼田というわけではない。
味噌以外のものでは、酒かすを用いた「粕ぬた」や、大豆や枝豆を煮て潰したもので和える「豆ぬた」があり、現在でも山形などでは「ずんだ」を「豆ぬた」と呼んでいる。
福岡の郷土料理「ぬたえ」は「ぬたあえ」が訛ったもので、秋祭りや放生会、正月料理などに作られる。