わかめの「め」は、海藻の総称「メ(海布)」のことで、「モ(藻)」に通じる語。
わかめの「わか」は、羽状に分裂した姿から、新生であることを表す「ワカ(若)」や、分かれ出た意味の「ワカ(分)」である。
つまり、新しく分かれ出た海布という意味から、「わかめ」と呼ばれるようになったものと考えられる。
古く、わかめは「ニギメ(ニキメ)」や「メノハ」と呼ばれた。
「ニギ(ニキ)」とは、接頭語的に用いて「柔らかな」「細い」などの意味を表す語で、「ニギメ(ニキメ)」は「柔らかい海布」という意味。
「メノハ」は、「羽状に分裂した海布」という意味であろう。
わかめを漢字で「和布」とも書くが、これは「ニギメ(ニキメ)」の漢字表記からである。