昨日の語源には、「すきのひ(過日)」の意味や、「さきのひ(先日)」の「さ」の略など多くの説がある。
きのうの「う」は、どの説でも「ひ(日)」の転じたものとし、きのうの旧かなは、「きのふ」であることから間違いないと思われる。
きのうの「き」は上記のほか、「きそ」「こぞ」など、過去を表す言葉の多くが「き」や「こ」で始まることから、それらの音に通じるとする説や、「きしひ(来日)」の略転「きす」が「き」にあたり、「きすのひ(昨日日)」の略転を語源とする説もある。
現代では、今日の前日を「昨日」と言うが、古くは、今日からいつではなく、ある時点より近い過去という漠然とした意味で「昨日」が用いられていた。