グロテスクは、フランス語「grotesque」からの外来語。
「grotesque」は、15世紀にローマの地下遺構で発見された古代の模様に由来し、イタリア語で「古代遺跡」「洞窟」を意味する「grotta」から「grotteschi」と名付けられ、フランス語に入り「grotesque」となった。
この模様は、動植物や人間などを曲線をあしらった異様な模様で、「グロテスク様式」として、ルネサンス・バロック芸術で好んで取り入れられた。
その後、文化や思想など芸術以外の分野でも「グロテスク」の語が用いられ、異様で不気味な印象を与えるものを指す言葉となっていった。
日本語では略して「グロ」とも言い、「グロい」という形容詞も生まれた。