ナイスは英語「nice」からの外来語であるが、その語源は「無知な」「愚かな」という意味のラテン語「nescius」である。
これが英語の「nice」になったのは16世紀頃で、この頃はまだ「愚かな」の意味しかなく、「良い」といった意味に変化したのは19世紀頃といわれる。
長い年月を経て変化したため、はっきりとした経緯は定かではないが、「愚かな」から「気難しい」という意味に転じ、さらに「気難しい」から派生して、肯定的にも受け取れる「繊細な」になり、「素晴らしい」の意味になったようである。
日本で使われる「ナイス」は「good(グッド)」とほぼ同じように扱われるが、英語では「気難しい」「几帳面」といった意味を含む「良い」であったり、不正ではあるが好都合な場合に用いることもある。