おとといは「おとつい(をとつひ)」が転じた語で、現代でも「おとつい」と言う地方がある。
「おと(をと)」は、遠方を意味する古語「おち・をち(遠)」に由来し、「つ」は「の」を表す助詞、「い(ひ)」は「日」を表している。
つまり、おとといは「遠方の日」という意味になるが、「おち・をち(遠)」は空間だけでなく、時間的に遠いことも表すようになった語なので、「おととい」には「遠く過ぎ去った日」という意味になる。
「おととい来い」や「おととい来やがれ」など、相手を追い返す時に「二度と来るな」の意味で用いられる表現は、おとといの語源から「遠い日まで来るな」という意味であったと考えられている。
また、一昨日に来ることは不可能なので、単に手遅れの意味から、そのような表現が生まれたともいわれる。