がめついの語源・由来

がめついは、昭和34年(1959年)から35年にかけて公演された、菊田一夫作の戯曲『がめつい奴』のヒットにより、流行語として全国に広まった語。
がめついには、「がめ」と「つい」にそれぞれ説があり、組み合わせによって幾通りかの説がある。

「がめ」の語源には、麻雀用語で「大勝を狙って貪欲に勝負する」といった意味とする説。「ちょろまかす」といった意味で使われる「がめる」を語源とする説。
スッポンを亀の意味から「がめ」と言うことがあり、スッポンは一度くわえたら離さないため、それをたとえたとする説がある。

「つい」の語源には、「ごつい」「きつい」などの「つい」を加えたとする説。
「(運など)ついている」の「つい」を結び付けたとする説がある。

この中でも、スッポンの説と「ごつい」の「つい」の組み合わせが有力とされている。
がめるの語源には、近世の隠語で質に入れることを「かめる」といったことからとする説もあるが、「がめつい」と同じくスッポンの説が有力とされており、スッポンの「がめ」から「がめる」となり、「がめつい」が生まれたとも考えられる。
また、各説の中にも菊田一夫の造語とする説や、関西方言など様々な説がある。

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