現ナマの語源・由来

現ナマの「ナマ」は、江戸時代、上方の商人が給料のことを「生(しょう)」と呼んでおり、その「生」が訓読された語。
給料が「生」と呼ばれた由来は、米や魚などの現物支給に対し、お金がそのまま貰えるという意味からと考えられる。
やがて、「生」がお金を指すようになり、本物のお金を「現金」と呼ぶように「生」に「現」が付けられ、「現ナマ」と呼ばれるようになった。

1950年代の洋画の邦題『現金に手を出すな』『現金に体を張れ』など、「現金」の文字に「ゲンナマ」のルビが振られたことから、「現ナマ」の語は広く使われるようになった。
そのため、現ナマを漢字で「現金」と表記されることもあるが、正しくは「現生」である。

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