「面白し」という語が、現代の面白いとほぼ同じ意味で上代より使われているため、語源の特定は難しいが、以下の説が有力とされている。
面白い(面白し)の「面」は目の前を意味し、「白い」は明るくてはっきりしていることを意味した。
そこから、目の前が明るくなった状態をさすようになり、目の前にある景色の美しさを表すようになった。
さらに転じて、「楽しい」や「心地よい」などの意味を持つようになり、明るい感情を表す言葉として広義に使われるようになった。
その他、面白いの語源には、昔、火を囲んで話をしていたところ、面白い話になると皆が一斉に顔を上げ、火に照らされた顔は白く浮かび上がったところからといった説もある。
しかし、この説は「面」と「白い」から作られた、後世の俗説である。