「あげまん」の「まん」は漢字で「間」と表記され、巡り合わせや運を指し、その運を向上させることから「あげまん」と呼ばれると言われています。この説は、「まん」が運を上げる行為や縁起を直す「間直し(まんなおし)」という言葉と意味的に近いことから生まれ、一般的に広まっています。映画『あげまん』の制作発表で伊丹監督が「間」の説を紹介したことも、この説を信じる人々に影響を与えました。
当初は「あげまん」の「間直し」説はあまり注目されていませんでしたが、一時的に話題になった雑学本に取り上げられ、その情報を元にしたネット記事が多数書かれたことで、広く知られるようになりました。ただし、一般的に広まった説とは異なり、「あげまん」の語が使われ始めた時代と「間直し」が使われていた時代には大きな時差があります。事実、映画『あげまん』の発表以前から、「あげまん」や「さげまん」は広く俗語として使用されていました。
さらに、「あげまん」は一般的に女性を指す言葉であり、男性にはあまり用いられないことから、「あげまん」の「まん」が女性器の隠語を略したものとする説が妥当です。