漫才は、本来は「万歳(萬歳)」と書き、「万年」や「いつまでも栄えるように祝う」ことを意味した。
中世以降、新年に宮中や寺社などで祝い言を述べ、舞を舞う「千秋万歳(せんずまんざい)」が、漫才の原型となる。
近世に、「太夫(たゆう)」と「才蔵(さいぞう)」が二人一組で家々を回り、祝い言を述べ、滑稽な踊りや掛け合いをする形になった。
この形の万歳には、「三河万歳」「大和万歳」「尾張万歳」「秋田万歳」などがある。
漫才は万歳が発展したもので、1930年代中頃より「漫才」の表記となった。
大阪では昭和8年正月から「万才」に替え、東京でも昭和9年4月から使用されていた。