鰯の頭も信心からの語源・由来

このことわざは、節分の風習に由来する。
近世以降、節分に鰯の頭を柊(ヒイラギ)の小枝に刺して、戸口に挿す風習が行われるようになった。
これは、鬼の嫌いな柊のトゲと鰯の臭気で、鬼を退散させようとしたものである。
ここから、鰯はつまらない信仰の代表となった。
さらに値打ちのない頭でつまらない意味を強調したのが、「鰯の頭も信心から」である。
なお、鰯の頭と柊を戸口に挿す風習は、しめ縄になよしの頭と柊を飾っていた平安時代の風習に由来する。

出典:鰯の頭も信心から – 語源由来辞典

「信心から」は、信心次第という意味。
鰯の頭のようなつまらない物であっても、神棚にまつって信心すれば、有り難いと思うようになることから。
第三者の目からはつまらないものに見えても、信心する人にとっては尊くありがたい存在になるということ。
何かを頑固に信じきっている人をからかう時にも使われる。
昔、節分の夜に鰯の頭を柊の枝に刺して門口に飾っておくと、鰯の臭気が邪鬼を追い払うといわれていたことからできた言葉。

出典:鰯の頭も信心から – 故事ことわざ辞典

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