「しゃらくさい」の語源・由来とは?複数の説を解説

「しゃらくさい」の語源には複数の説があります。

1.「お洒落(おしゃれ)」の転じて「しゃら」になったとする説:
江戸時代には、身分にふさわしくないおしゃれをすることを「しゃらくさい」と言い、形や容姿だけ真似た成金がどこか俗っぽいとされていました。ただし、漢語の「洒落」を「しゃらく」や「しゃら」と言った形は確認されていません。

2.江戸時代の浮世絵師東州斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)から取ったとする説:
写楽が「しゃらくさい」からとったとする逆の説も存在します。

3.越前の三国界隈で、遊女を指す「しゃら」から来たとする説:
こちらの説では、越前の三国地域で遊女を「しゃら」と呼び、素人女性が遊女のように着飾ることを「しゃらくさい」と言っていたとされます。この場合の「くさい」は、「~めいている」という意味の「くさい」と解釈されます。

4.「きゃら臭い」が訛って「しゃらくさい」になったとする説:
おじさんが遊女を買いに来て安物のお香を使い、その臭いが「伽羅(きゃら)」のお香の臭いと混ざり合ったことを嘲笑して「きゃら臭い」と言い始めたという逸話から来ているとされます。

漢字の「洒落臭い」が当て字でない場合、1か3の説が有力とされています。

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