七草粥の風習は、中国から伝わったもので、平安時代中期に始まったとされています。中国では「六日年越・七日正月」と呼ばれ、七日が重要な節目と見なされていました。この日は「人日」とも呼ばれ、7種の菜を温かい汁物にして摂り、邪気を避ける習慣がありました。
日本では、十五夜の「小豆粥(あずきがゆ)」の影響を受け、室町時代以降、菜から米を主成分とした粥へと変化しました。具体的には、米、粟、麦、稗、黍、小豆、胡麻などが使用されました。七草粥を「七種粥」と表記するのも、小豆粥の影響を受けたものと考えられています。