「追求」「追及」「追究」の違いと使い分けのポイント

「追求」「追及」「追究」、これらの言葉は共通して「ついきゅう」と読まれますが、その意味には重要な違いがあります。細かいニュアンスを理解し、正確に使い分けることが大切です。

まず、「追求」は目的のものを手に入れるために、何かをどこまでも追い求める行為を指します。具体的な目標や利益を求める場合、「利益の追求」「幸福の追求」といった形で使用されます。

一方で、「追及」は問い詰める行為や責任を問いただすことを表しています。相手を徹底的に追い詰め、責任や欠点を問い質す意味合いがあります。「余罪を追及する」「責任の所在を追及する」といった文脈で使われます。

そして、「追究」は不明なことや未知の領域を深く調べ、明らかにしようとする行為を指します。究める・奥深くに入り込むという意味が込められ、「真理を追究する」「美を追究する」といった文脈で使われます。

例えば、「幸福の追求」は幸福を手に入れようとする意味で使いますが、「事故の原因を追及する」では相手に責任を問いただすニュアンス、「事故の原因を追究する」では具体的な原因を深く調査し解明しようとする意味が込められます。正確な使い分けがポイントとなります。

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