「行政書士」と「司法書士」の違い

行政書士も司法書士も、公的な機関に提出する法律関係の書類作成や申請などを代行する仕事である。

いずれも国家資格だが、行政書士は、総務省管轄の行政書士法に基づいた国家資格で、自治体や警察署への手続きが主な業務。
司法書士は、法務省管轄の司法書士法に基づいた国家資格で、裁判所・検察庁・法務局・地方法務局への手続きが主な業務となる。

行政書士の仕事で身近なものには、遺言書や財産調査などの相続に関するもの、各種契約書・就業規則・告訴状・告発状などの事実証明や権利業務に関するもの、住民基本台帳・測量図などの閲覧代行、位置図・現況図など実地調査に基づく図面類の作成、建設業・飲食店業・風俗業・旅館業・古物商などの営業許可申請、自動車登録などがある。

司法書士の仕事で身近なものには、法人登記、不動産登記、供託手続き、裁判の訴訟手続き、成年後見、多重債務の整理などがある。
また、司法書士のうち、所定の研修を修了し、簡裁訴訟代理能力認定考査に合格した者は、簡易裁判所の140万円までの民事事件で、民事訴訟の代理人を務めることができるという認定司法書士制度もある。

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