朝令暮改は、朝出した命令が夕方には改められるという意味で、命令や法律・方針が一貫せず、頻繁に変更されること。
朝三暮四は、中国の春秋時代、猿を飼っていた狙公が貧しくなり、餌代を節約するため、猿に「朝に3つ、夕方に4つトチの実をやる」と言ったところ、猿たちが起こったので、「それなら、朝に4つ、夕方に3つやる」と言ったら、猿たちは大喜びして承諾したという故事から、目先の利にとらわれ、実際は結果が同じであることに気づかないことや、言葉巧みに人を騙すことをいう。
国会で鳩山由紀夫元首相が、朝三暮四を朝令暮改の意味と間違え、「あっさり物事を変えてしまうこと」と説明して話題になったことがあるように、方針などが一貫せずにコロコロ変わるという意味として「朝三暮四」を使うのは誤りで、「朝令暮改」というのが正しい。
ただし、これは日本語として使った場合の話。
現代の中国では、猿の反応によって餌の与え方を変えた狙公のように、すぐに方針を変えてしまうという解釈があり、朝三暮四が朝令暮改と似た意味でも使われている。