「プレゼント」と「ギフト」の違い

プレゼントもギフトも贈り物を意味する言葉だが、使われ方に違いがあり、日本と海外での使われ方にも違いがある。

英語の「present」は、親しい人に贈る、愛情や友情など気持ちを込めた私的な贈り物。
「gift」は「present」よりもフォーマルな表現で、価値のある贈り物を意味し、天賦の才能という意味もある。
厳密に使い分けされている訳ではないが、「present」は同士もしくは目下から目上に贈る物、「gift」は目上から目下に贈る物に使われる。

日本でも、プレゼントよりギフトの方が改まった表現という点は同じである。
しかし、日本のギフトは、お中元やお歳暮など社交上の慣例として贈る「ご進物」の意味が強いため、どちらかと言えば目下から目上に贈る物になる。

また、海外では「gift」の方が「present」よりもポピュラーだが、日本ではプレゼントの方が一般的である。
カタカナ語の「ギフト」を使うよりも、「贈り物」「ご進物」などの日本語を使った方が改まった表現になるため、会話中に「贈り物」の意味で「ギフト」の語が使われることは少ない。
「ギフト券」「ギフト商品」「ギフトセット」など、他の語と複合して用いるのが普通で、「贈り物」というよりは「贈り物商品」を表す言葉となっている。

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