マジは「真面目」の略で、洒落本『にゃんの事だ』(1781年)の「気の毒そふなかほ付にてまじになり」の例が古い。
江戸時代には主に芸人の楽屋言葉として使用されたが、1980年代に若者言葉として流行し、マジに「本気」や「真剣」などの漢字も当られるようになった。
1980年代に「マジ」が流行したのは、日本社会において「真面目」が崩壊したことで、軽薄な言い方で「真面目」を表す言葉が必要になったものと考えられる。
この流行以降、「マジバナ(本当の話)」「マジギレ(本気で切れる)」「マジ顔(真剣な表情)」など、「マジ〜」の形の語も多く作られた。