ハギの語源には、毎年古い株から芽を出すことから「ハエキ(生芽)」の意味。
茎が這うように伸びることから、「ハクエキ(延茎)」の意味。
養蚕の時に用いる雑木小枝を束ねたものを「ハギ」といい、それに似てることから。
葉が早く黄色くなることから、「ハヤクキバム(早黄)」「ハキ(葉黄)」の意味。
「アキ(秋)」が転じたなど多くの説があるが、『万葉集』では「芽」「芽子」を「ハギ」と読ませていることから、「ハエキ(生芽)」の説が妥当であろう。
漢字の「萩」が見られる最古の文献は『和名抄』で、秋の草花の代表であることから、「秋」に草冠を付けた国字である。
中国で「萩」は、キク科のヤマハハコやヤハズハハコを指し、「ハギ」は「胡枝子」と表記する。