タバスコは、アメリカルイジアナ州のEdmund McIlhenny(エドモンド・マキルヘニー)が、南北戦争直後に発明し、1868年にマキルヘニー社から販売したもので、商標名である。
1905年には商標登録を得たが、「タバスコ」はメキシコの州名であり、トウガラシの種名でもあったため、1909年に連邦当局の異議申立てによって商標権を取り消された。
マキレニー社は商標権の反論闘争をし、1920年代初頭にニューオリンズの連邦巡回控訴裁判所において、「タバスコソース」という名はマキレニー社のソースを意味するとして商標登録を許可された。
そのため、現在では加工食品名に「タバスコ」を使用すると、商標権に触れることになる。
日本には、第二次世界大戦後にアメリカ軍によって伝えられた。
その後、喫茶店やレストランなどにタバスコが置かれるようになり、一般にも認知されるようになっていった。
日本にタバスコを輸入したのは、プロレスラーのアントニオ猪木といわれることもあるが、上記の通り、アントニオ猪木ではない。
ただし、アントニオ猪木が経営していたアントントレーディング社が、1970年代に代理店契約を結んでおり、日本人にタバスコの味を定着させたのは、アントニオ猪木である。