極楽とんぼの「極楽」は、安楽で何の心配もない場所や境遇。
「とんぼ」は昆虫のトンボのことで、極楽とんぼは、のんきに生活している者を極楽を飛ぶトンボのようなものとたとえた言葉である。
現代ではあまり使われないが、極楽とんぼと同じ意味の言葉に「極楽とんび」もある。
「とんぼ」や「とんび」が、このようなたとえに使われるようになった由来は、上空を優雅に舞うように飛ぶ姿からである。
トンボの中には素早く飛び、極楽とんぼというたとえには向かない種も多い。
ここでのトンボは、極楽が天国を意味するように、空高い位置にある場所であることから、空高く飛ぶアキアカネと考えられる。