女川の地名は、江戸初期に「女川」で見えるのが古い。
女川の由来には、平安時代、安倍貞任の軍が源氏の軍と戦った時、渓流の流れる安野平に婦女子を避難させたことから、この川を「女川」と呼び、のちに地名となったとする説がある。
しかし、「女川」の初見は江戸初期で時代に開きがある。
また、地名は音から漢字が当てられることが多いため、「女」を「女性」の意味と断定するのは適切ではない。
「お(小)」「な(場所)」「川」で小さい土地を流れる川の意味や、「おんかわ(隠川)」で山に隠れて流れる川の意味とする説が良いであろう。