父の日は、アメリカのワシントン州に住むジョン・ブルース・ドット婦人の提唱に由来する。
彼女の父ウィリアム・ジャクソン・スマートは妻に先立たれ、ドット婦人ら6人の兄弟を男手一つで育てあげた。
そんな父に育てられた彼女は「母の日」の存在を知り、父に感謝する日も必要であると、「父の日」を1909年6月19日(第三日曜日)に制定することを提唱した。
その後、この行事は各地へ広まり、1916年にはアメリカ全土で行われるようになった。
アメリカで正式に祝日となったのは、1972年のことである。
日本では父の日が1950年頃から広まり始め、一般的な行事となったのは1980年代である。
父の日に贈られるバラが、健在している父には赤いバラ、亡くなった父には白いバラとなった由来は、ドット婦人が父親の墓前にバラを供えたためとされる。
日本では、ファーザーズ・デー委員会という団体の「父の日黄色いリボンキャンペーン」が、幸福や希望の象徴である「黄色」をイメージカラーとし、その年話題になったお父さんにイエローリボン賞を贈っている。
しかし、花は特定されていないため、一般では黄色いバラや白いバラ、「子の愛」という花言葉をもつユリなどが贈られている。