すこぶるの「すこ」は、「少し」の語根である「すこ」。
すこぶるの「ぶる」は、「大人ぶる」「もったいぶる」などの「ぶる」と同じく、いかにもそれらしい様子を意味する「振る」である。
本来は、語源どおりに「少し」「いささか」「ちょっと」を表したが、中世以降、「大いに」「かなり」などの意味に変化した。
正反対の意味に転じた原因は分かっていないが、漢文訓読に用いられた言葉なので、そこで混乱が生じた可能性は高い。
すこぶるの漢字の「頗」は、頭が一方に傾くことを表した文字で、「かたよる」「かたむく」「公平でない」の意味がある。