堂々巡りの語源・由来

堂々巡りは、信徒や僧侶が願い事を叶えるために、神社や寺のお堂の周りを何度も回る儀式のことを言った。
そこから、同じことを繰り返し続けることを「堂々巡り」と言うようになった。
堂々巡りの語源には、京都・清水寺のお百度参りであると、寺を断定した説もあるが、特定の神社や寺に由来するものではない。
清水寺の説が持ち出されたのは、お堂の周りを繰り返し回る儀式を意味する「堂々巡り」の例して、俳諧『崑山集』(1651)の「時雨の比 清水寺にて 順礼とたうたうめくりしくれ哉」が挙げられることから、同じことを繰り返す意味の「堂々巡り」の語源も、清水寺のお百度参りに由来すると誤解されたものである。

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