カモの語源・由来

カモの語源には、「浮ぶ鳥」「浮む鳥」の略転「カモドリ」が略され、「カモ」になったとする説。
水上で足を掻きもがくところから、「カキモガク」の略で「カモ」になったとする説。
やかましく鳴くところから、「やかましい」「かまびすしい」の「かま(囂)」が変化して「カモ」になったとする説など、諸説あり定かではない。
地方によっては「カモ」を「カモメ」と呼び、「カモメ」を「カモ」と呼ぶ地方もある。
このことから、古くは「カモ」と「カモメ」の区別が曖昧であったとの見方もあり、「カモメ」と同源で「かま(囂)」とも考えられる。
ただし、「カモメ」の語源には「カモの群れ」とする説もある。
「カモの群れ」の説が正しければ、同じ呼称になって当然なので、「カモメ」と同源という見方はできない。

「いいカモにされる(する)」など、騙しやすい相手や利用しやすい相手を「カモ」と言うのは、鴨猟に由来する。
カモは群れで行動する渡り鳥で、餌をとるため日没に飛び立ち、明け方に元いた場所へ戻ってくる習性がある。
猟師はカモが昼間にいた場所で待っていれば、簡単に多くのカモを捕らえられることから、簡単に負かすことができる相手を「カモ」と言うようになった。

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